今回は少し遅くなりましたが、先週末のBリーグ第二節のレポートを。
お互い開幕節を連勝しいいスタートを切ったチーム同士の対戦、熱い二日間でした。
Bリーグのセカンドシーズン、船橋でのホーム開幕戦。
千葉ジェッツふなばしは、京都ハンナリーズを迎えての連戦に臨みました。
ハンナリーズはこのオフ、元滋賀のマブンガ選手や元仙台の片岡選手をはじめとした大きな補強をし、西地区で優勝を狙う存在とも目されています。
今季はどんなチームとなっているのか、私はわくわくしつつアリーナへ。
ジェッツのホームコートは、もちろん船橋アリーナ(ホーム30試合中6試合は千葉ポートアリーナでも開催されます)。
今季もシーズンチケットで観戦できることになりました。
そして、昨季まではとは違うパワーアップした部分がいくつかあります。
こちらはエンドライン側から見た写真です。
まず、ゴール下の制限エリアが有色化され、NBAなどで見られるような『ペイントエリア』に。
また、様々な演出や広告に用いられるLEDボードが、ゴールポスト部分とサイドライン側に設置されました。
このLEDボードを裏側から見てみると、
こんな風に、かなりがっちりした作り。
表面のLEDが表示されている間、ヴィィィィン…と小さな音が響きます。
上から見ると、表面はフラットではなく細かい凹凸があるのがわかります。
強度もかなりのもののようで、選手やボールがバンッと当たっても壊れないそうです。
今季の船橋アリーナは他にも変化がありましたが、それはまた後ほど。
西宮から船橋に戻ったジェッツ。
ホームコートでハンナリーズを迎え撃つ準備は万全、といったところ。
対して、乗り込んできたハンナリーズ。
私は開幕節の活躍で話題になったあの選手が気になり、探したところ。
…いや、探すまでもなく、すぐに見つかりました。
サイズ感おかしいな、やっぱり(汗
と彼の姿に驚愕していたら、あっと言う間に選手紹介の時間を迎えます。
ハンナリーズの選手紹介では、彼の登場時に大きな歓声が起こりました。
岡田優介選手。
一昨季ジェッツに所属していた岡田選手、現在も人気が高いことがわかります。
なお蛇足な情報ですが、アウェイチームの選手紹介、バックミュージックはダース・ベイダーのテーマになった模様です(笑
では、ジェッツの選手紹介はというと。
コート全体をキャンバスにしたプロジェクションマッピングで煽ってからの、
階段上からスモークを従えての登場!
さらには炎がばんばん上がる演出に、客席の至るところから「すごーい!」と声があがっていました。
ちなみにこの際はアリーナ内がちょっと暑くなります、炎が何度もあがるので(苦笑
またここでは、国内リーグ通算一万得点のマイルストーンを達成した、パーカー選手を称えるセレモニーもありました。
一万得点、途方もない数字です。
この記録はどこまで伸びるのか、パーカー選手の今後の活躍にも期待したところですが叶うならば、現役引退のその日までジェッツの一員として得点積み重ねていって欲しいと思います。
両チームの選手紹介後、それぞれアップに入ります。
アップ中、目に入るのはもちろんあの選手。
近くで見てもサイズ感がおかしいこの人は、ジョシュア・スミス選手。
公称では 208cm 138kg とのことですが、体重は150kgに達しているという情報もあります。
と。
ぬぉ、急に目の前のLEDボードに足をかけてストレッチはじめたぞォイ!
大きすぎて写真に収まり切らなかったです、こんなサイズの人がバスケやるとかとんでもない……私は1990年代のNBAにおいて、フェニックス・サンズなどで活躍したオリバー・ミラーを思い出しましたよ、とにかくデカい。
でも。
笑うと熊のヌイグルミみたいで、ちょっとかわいかったです(微笑
アップが終了し、スターティングファイブの紹介。
ジェッツのスターター紹介では、プロジェクションマッピングがさらにきらびやかに!
光の演出からムービーが流れ、そして選手の名がコールされます。
こ…これは!
やっぱり【シリウス】でした。
関東アーリーカップでもこの曲だったのでおそらくはリーグ戦でも使用するだろうとは思っていましたが、会場が暗転してからの演出、別格にかっこいい。
【シリウス】とは、シカゴ・ブルズの黄金期を象徴した曲です。
この曲に乗り登場するシカゴのスター選手達は、世界中のファンの憧れでした。
リスケさんによるコールも、オリジナルのレイ・クレイ氏にそっくり。
最後に登場する小野選手。
つまりはここが、『マイコォォォ ジョーダァン!』と重なる訳ですね、はい。
では、オリジナルとなるシカゴ・ブルズスターター紹介の動画も貼っておきます。
それでは、ゲームレポートを。
今回は動画などで残り容量が厳しいので、テキストは簡単に記述していきます。
第1クォーター、お互いに重い立ち上がりでした。
その中でジェッツの方が、より粘り強く体を寄せ、しつこく手を出していったことで、リードを作っていきます。
驚いたのは、ハンナリーズのスミス選手。
わかっていたことですが、実際にプレーするシーンを見るとやはりサイズがとんでもない。
マッチアップしたエドワーズ選手も立派な体躯の持ち主ですが、エドワーズ選手の姿が完全に隠れてしまうほど。
パワーもそれに見合う強烈さでした。
第1Q終了
千葉 15-10 京都
第2クォーターも、ロースコア気味の展開。
ハンナリーズは片岡選手とマブンガ選手が存在感を見せはじめ、チームバランスを整えてきます。
が、ジェッツの方はアキ・チェンバース選手の動きが光る。
反応がよくしぶといディフェンスに、オフェンスでは繋ぎもこなす。
ハンナリーズに流れを渡さないまま、前半を終えました。
第2Q終了
千葉 34-25 京都
後半に入ると、がっぷり四つの展開。
ジェッツは小野選手のドライブから、
ノールックパスが渡って、エドワーズ選手のダンクが炸裂!
この日のハイライトプレーと言える一本でしたが、それでも大勢はジェッツに傾きはせず。
インサイドの激しさも増し、勝負はそのまま最終クォーターへ。
第3Q終了
千葉 56-47 京都
最終クォーター。
ハンナリーズは、前半ほぼ完璧に抑えられていたスミス選手が存在感を見せますが。
ジェッツは相変わらずチェンバース選手が攻守に効いていて、反撃の芽を摘み取ります。
諦めないハンナリーズは、勝負どころでマブンガ選手に富樫選手をマークさせ、サイズとウィングスパンとで富樫選手から始まるジェッツオフェンスのリズムを崩そうとします。
が、崩れないジェッツはしっかりとリードを守り、富樫選手のリードでゲームクローズしました。
試合終了
千葉 76-63 京都
ハイスコアゲームとはならずとも、富樫選手のさすがのプレーが光ったジェッツ。
しかし私個人は、チェンバース選手の活躍も大きかったと思います。
体幹の強さとフットワークの良さが生きたしぶといディフェンス、速い上に繋ぎもできて外からのショットも沈められるオフェンスなど、攻守に渡って大車輪。
それを目の当たりにした私は、ゲーム中盤から 『アキ!』『アキィィィ!』と叫ぶばかりの語彙不足に陥りました(苦笑
これでジェッツは開幕3連勝。
日曜のゲームに期待を抱かせる内容で第一戦を終えました。
では第二戦のレポートの前に、ジェッツの足元チェック。
小野選手。
AIR JORDAN XXX1 を引き続き着用。
小野選手は同モデルのカラーバリエーションを豊富に揃えていますね、私が目にしただけでもかなりの数です、眼福。
トニー・ガフニー選手には驚きました。
AIR JORDAN 12
これはチョイスは素晴らしかったので、ゲーム後のコート一周ハイタッチの際に、
『トニー、グレイトシューズ!』
と声をかけたら、めっちゃ嬉しそうに
『Oh ! Thank you ! Thank you ! 』
と言いつつ両手を差し出してくれたので、がっちり握手しました(微笑
あの様子を見るに、実のところ彼はなかなかのスニーカー好きだろうと思います……今後も彼の足元には注目ですよ!
続いて、翌日曜の第二戦。
ジェッツの面々は、この日も元気にアップ。
阿部選手が時折り披露するドリブルワークを見られるのは、早めにアリーナに着いた方だけの特権です♪
ハンナリーズは、この方が沸かしてくれました。
岡田選手。
両チーム選手が一旦ロッカールームに下がったあとも、一人黙々とシューティング。
シュートが決まれば拍手、外れたら溜息と、アリーナ中の視線を集めて、ついにはオカダコールも起こります。
そのコールに応えた岡田選手、一通りシューティングをこなした後、最後はハーフラインを少し入ったところから放ったロングスリーを見事決め、歓声の上がる中を両手をあげてそのままロッカールームに引き上げるという千両役者ぶりでした。
そしてもう一人気になるのは、片岡選手。
第一戦では仙台89ersでエースだった力を要所で発揮し、やはり怖い存在だと思い知らされました。
また彼は、 でして、それが強く印象に残っている私はずっと注目している選手です (^ ^)
ゲーム前には、千葉県東金市出身、人気プロレスラーの永田裕志選手が登場。
青いウェアで試合に臨むことなどから【ブルージャスティス】と呼ばれる永田選手ですが、この日はやってくれました。
赤いジェッツTeeで現れたと思ったら、
『今日はレッドジャスティス』だって?!
そうしたさすがのマイクパフォーマンスでジェッツブースターのハートを掴んだ永田選手は、最後に
決め台詞である
『1、2、3、ゼァ!』
で締めるという、サービス精神満点で大いに盛り上げてくれました。
私は時々プロレスも見ますから、永田選手のあおりには声をあげないようにするのに必死でしたよ……動画に声が入ってしまいますから(汗
ちなみに私は、あの伝説の巌流島決戦の頃からプロレスは見ています。
巌流島がすぐに何のことかわかった方は、私と同世代だと思います(微笑
さぁそれでは、第二戦のゲームレポートに。
立ち上がりからしばらくして、マブンガ選手をはじめ外国籍選手が良さを出したハンナリーズは、少しずつ流れを掴みます。
マブンガ選手、やっぱりうまい。
小野選手とのマッチアップは観ていて力が入りました。
ジェッツは富樫選手が肩を痛めてベンチに下がり、アリーナの多くのブースターが心配の目を向けましたが、その後コートに復帰。
肩を気にするしぐさもありましたが、ひとまずは安堵。
第1Q終了
千葉 16-18 京都
第2クォーターは、ジェッツらしい粘り強いディフェンスと、そこからオフェンスへと移行するパターンで、徐々にモメンタムを掴みます。
またここまでは、前日と同様にチェンバース選手の動きが光りました。
でも。
やっぱりハイスコアにはならないゲーム展開は、ハンナリーズもペースを失っていなかった現れだったと言えるかと。
第2Q終了
千葉 35-28 京都
第3クォーターは、前日から好調の続く富樫選手に加え、小野選手の活躍も素晴らしかった。
シュートタッチよく、打てば入る状態に。
やはりジェッツはこの両輪が活躍すると安定しますね。
対するハンナリーズ、スミス選手の存在が際立ちます。
インサイドから確実に得点を積み重ね、エドワーズ選手のファールもかさみます。
スミス選手がつないだ時間帯、ハンナリーズにとっては大きかった。
大きく離されることなく、このクォーターを終えました。
第3Q終了
千葉 62-51 京都
最終クォーターに入り、このままジェッツが押し切るかと思われた流れ。
しかし、ハンナリーズがディフェンスから徐々に盛り返し、それがオフェンスの活性化にもつながります。
ハンナリーズは、綿貫選手の最後まで追いかける粘りが素晴らしく、インサイドへの寄りも早いチームディフェンスでジェッツオフェンスの得点を断ちます。
ジェッツは得意の外からのショットもリングに嫌われ、富樫選手の突破も得点になりません。
そしてハンナリーズは、マブンガ選手がオフェンスで支配。
マブンガ選手が中・外双方で縦横無尽の働きをみせる共に、片岡選手の鋭いドライブも出て、ジェッツディフェンスは後手を踏みます。
あっと言う間に逆転を許し、じりじり引き離されるジェッツ。
それでもまだチャンスは残っていましたが……残り1分を切って、ボールを持ったマブンガ選手にディフェンス5人の目が向いた瞬間に永吉選手に出たグッドルックなパス、そしてそこから生まれた永吉選手のスリー、あれは本当に痛かった。
そうして点差を広げられたジェッツ、逆転負けとなりました。
試合終了
千葉 68-77 京都
特に第4クォーター、ジェッツは反省点の多いゲームとなりました。
攻守でリズムを崩し、結果的にマブンガ劇場を許したジェッツは、次節へ向けての修正が必要になります。
ただ、この二戦を通じて私が感じたのは、やはり同一チームと連戦となるBリーグのフォーマットでは、一戦目に敗れたチームが対策をとれるがゆえ連勝は簡単ではないなと。
また長いリーグを考えると、ジェッツの今季のチーム構成はやはりいいバランスだろうと思います。
ツーガードの多用やチェンバース選手の加入で、富樫選手や小野選手の出場時間を抑えられるだろうこと。
走れるインサイド陣を揃えて出場時間をシェアすることで、その部分でも疲労を抑えられるだろうこと。
これはシーズン後半に確実によい影響があるでしょう。
一戦一戦の修正は必要ですが、シーズン展望としてはよい面も見えたジェッツ。
次節以降も新生ジェッツの良さを発揮してもらいたいです。
以上、千葉ジェッツvs京都ハンナリーズ戦レポートでした。
ジェッツは明日からの第3節で、アウェイでの王者栃木ブレックス戦。
ディフェンスから走るジェッツらしいバスケ、見せてくれると期待してます。
ということで、本日はこれで。
また次回に~!