①田中、随分と評価を落としてしまった。その一方で評価を落としたからこそ田口との統一戦が実現しやすくなった、と前向きに考えよう。
②テレビで見る限り、2階席に空席が目立った。井岡甥なら息苦しい位に満員に出来るのだが………。井岡不在の穴は関西ボクシング界にとって大きい。
③ここからが本題。小國のサウスポー対策について。
この9ヶ月、小國陣営なりにサウスポー対策を講じてきたと思うが何も出来なかった。
サウスポーが苦手と陣営が公言する選手は過去にも何人かいた。辰吉は「サウスポーではなくサラゴサが苦手」と言っていたが実際は苦手だったと思う。ポーリー・アヤラ戦は序盤は巧くボジション取りをして戦ったが、中盤、アヤラのペースになった所で負傷判定。続行されれば危なかったと思うが、辰吉陣営なりに正面に立たないようサウスポー対策を立てていた。
もっと露骨にサウスポー嫌いを陣営が公言していたのが井岡叔父。WBASフライ級タイトルマッチでは苦手なサウスポー、更に自分より大きい飯田相手に距離を潰して追い詰めた。
ラスト2ラウンドはスタイルを切り替えサウスポー相手に見事なアウトボクシングを見せた。
結果は減点分、負けたかと思ったが内容は互角。試合前の予想を覆す大善戦だった。
さて、昨日の小國、サウスポー対策 らしい事をしたのは4ラウンドの終盤から5ラウンドにかけて距離を潰した事位。距離が近ければ右も左も関係ない。
左足を相手の右足の外に置けないなら、せめてウィービング等、接近戦に持ち込む工夫が欲しかった。飯田VS井岡はサウスポーが苦手な選手のいい参考になるのだが………。これで小國は引退らしいが残念だ。
ちなみに3ラウンド以降は、サウスポー・リモンの左で数度ダウンを喫し、最終ラウンド、ラスト10数秒で大逆転KO勝ちをしたリモンVSチャコン第4戦のような激戦を期待した。
昨年、他界したチャコン、外れのない試合をする激闘王だった。
昨日の試合で欲求不満になった人はこの試合を見る事をお勧めします。まさに死闘。歴史に残る名勝負だ!!
④会社で昨日の試合を話題にしている人が1人もいない。悲しい。